昭和の大流行語「チョメチョメ」の真実!山城新伍が隠した語源とは
チョメチョメ と は、かつて日本の茶の間で誰もが口にし、思わずニヤリとした伝説的フレーズだ。昭和のテレビ史を語る上で避けては通れないこの言葉は、ちょっとエッチなニュアンスや大人の事情を包み隠す絶妙な「隠語」としてお茶の間を席巻した。今なお語り継がれるあの独特な響きは、当時のテレビが持っていた破天荒さとスリリングな熱量をそのまま象徴している。
最近になって旧作ドラマの配信やレトロブームをきっかけに、そもそもチョメチョメ と はどういう意味だったのかと興味を持つ若者が増えている。時代の変化とともに使われ方が変わっても、その言葉の背後にあるユーモアと含みを持たせる文化は、現代のコミュニケーションにも思わぬ形で生き続けているのだ。
昭和のテレビ界を揺るがした流行語「チョメチョメ」の由来と意味とは
言葉の文字通りの意味を辿れば、それは「××(バツバツ)」という伏字を口頭で読み上げたものに過ぎない。しかし、単なる記号の読み替えがこれほど巨大な流行語へと化けた背景には、表現の過激さと自主規制の境界線で揺れていた時代の空気がある。
性的なニュアンスや、具体的に口にするのが憚られる下ネタ、あるいはあからさまな恋愛描写。そうした言葉をあえて「チョメチョメ」と言い換えることで、下品にならず、かといって真面目すぎない絶妙なユーモアへと変換するマジックが働いていた。視聴者はその言葉の「隙間」に自分なりの想像を膨らませ、画面越しに共犯関係のような楽しさを共有していたわけだ。
発案者・山城新伍の機転が生んだ「アイ・アイゲーム」裏エピソード
この名フレーズを世に放ち、一気に全国区へと押し上げた張本人こそ、俳優であり稀代の名司会者でもあった山城新伍だ。1979年からテレビ朝日系列で放送を開始した伝説のバラエティ番組『アイ・アイゲーム』。この番組こそが、爆発的ブームの爆心地であった。
クイズ問題の空欄部分に当てはまる言葉を答える際、司会の山城氏が「はい、ここに入るのはチョメチョメ!」と叫びながら、両手を胸の前で大きく「×」の形に交差させるアクションを披露。これが視聴者のツボを直撃した。生真面目に正解を追うのではなく、言葉遊びとリアクションの妙でスタジオを爆笑の渦に巻き込む彼の圧倒的な司会テクニックが、言葉に命を吹き込んだ瞬間だった。
後年、山城氏自身が明かしたエピソードによれば、台本にあった「××」という表記をどう読むか咄嗟に迷い、現場のアドリブで出たのが「チョメチョメ」だったという。不朽の流行語は、綿密な計算ではなく、現場の生々しい閃きと圧倒的なライブ感から誕生したのだ。
「××(チョメチョメ)」伏字文化が日本芸能界に与えた衝撃
「チョメチョメ」の登場は、日本芸能界におけるトークの質を劇的に変えた。それまでのテレビ界では、公序良俗に反する言葉や放送コードに引っかかる発言は、単純にカットされるか、無音(ピー音)で消されるのが常だった。しかし、「チョメチョメ」という伏字の言語化は、規制そのものをエンターテインメントへと昇華させる画期的な発明となったのだ。
言えないことを隠すのではなく、隠していること自体をネタにして笑い転げさせる。この手法は、その後のテレビ放送業界におけるトーク番組の基礎を築いた。芸人やタレントたちは、ギリギリのフレーズを「チョメチョメ」で置き換えることで、過激なトークを茶の間に届ける技術を磨いていったのである。
2026年に巻き起こる「昭和レトロ文化」再評価とNetflixの影響
時が流れ、コンプライアンスが極限まで厳格化した現代において、なぜ再びこのフレーズが注目を集めているのか。その引き金となったのが、2026年の現在進行形で熱を帯びる昭和レトロ文化の世界的な再評価ブームだ。
Netflixなどのグローバル配信プラットフォームで、1980年代の日本のバラエティやカルチャーを題材にしたオリジナルドラマ、ドキュメンタリーが相次いで世界配信されたことが大きな転機となった。画面の中でパワフルに暴れ回る昭和のスターたちと、彼らが連呼する「チョメチョメ」という言葉。海外の視聴者にはどこかポップなアヴァンギャルドさとして映り、国内の若い世代には「すべてを直接言わないオシャレで品のあるボカシ表現」として新鮮に受け止められている。
Z世代の間でバズる?現代のテレビ放送業界とSNSでの使われ方
TikTokやX(旧Twitter)を中心とするSNS上では、若者たちが「昨日の夜は友達とチョメチョメした」「課題がチョメチョメで終わらない」といった具合に、あえて意味をぼかしたり、ハプニングや秘密をニュアンスとして伝えるミームとして消費している。
すべてを説明し尽くす過剰な字幕や親切すぎる演出で溢れるテレビ放送業界に対し、SNSの世界では「言わない美学」や「察する文化」が再発見されている。曖昧さの中に笑いを見出す「チョメチョメ」のスピリットは、デジタルネイティブの感性とも見事に合致しているのだ。
コンプライアンス時代に問いかける「チョメチョメ」という表現の自由
表現の自主規制やSNSでの炎上リスクに誰もが過敏になる今、山城新伍が遺した「チョメチョメ」という言葉は、私たちに豊かな表現のあり方を問いかけている。ストレートに言えば角が立つことも、ユーモアをまぶした伏字ひとつで、誰も傷つけない笑いへと変わる。
単なる懐古趣味にとどまらず、言葉の妙で厳しい時代を軽やかに生き抜く知恵。昭和の熱気が生んだ「チョメチョメ」は、過度に息苦しくなった現代社会をしなやかに解きほぐすための、最強のコミュニケーションツールとして今なお輝きを放っている。 (出典: チョメチョメ と は(Yahoo!ニュース))